当院受診中にけいれんを起こされる子供さんに時々遭遇します。
けいれんの対応は、医師と看護師さんがかかわることになります。
けいれん対応の勉強会を行ったので公開します。

院内でけいれんを発見した時

①院内でけいれん発作が始まったとき
まず人を呼ぶ
気道確保(体位、顎先挙上、吐物確認)
時計を見て発作時刻を記録
バイタルチェック(呼吸 顔色 SPO2 血圧)
けいれんを観察する

②けいれんが5分以上続く場合、意識が戻る前に再びけいれんになる場合
気道確保(体位、顎先挙上、吐物確認)
バッグ換気(無効時 酸素投与)
落ち着いてけいれんを観察
10分経ってもけいれんが自然に治まらない場合…けいれん止め使用 または 救急車で救急外来に紹介

③けいれんが治まったら
発作後の嘔吐に備え、顔を横にする
バイタルチェック(呼吸 顔色 血圧 SPO2)
観察
発作後は脳が疲れて深い呼吸で眠ることが多い
けいれんの再発に注意
もうろう状態で歩くことがあるので注意

④帰宅か紹介かの判断
過去にけいれんを起こしたことがあり診断が付いていて
意識が戻っている Japan Coma Scaleで1桁
自分の名前が言える、乳児は母親と目が合わせられる
すやすや眠っている
バイタルサイン正常
重大な疾患の疑いがないこと